君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「あんた、何様のつもりだよ!



それでも琴音の母親か?



自分が腹痛めて産んだんじゃねーのかよ!!



何が"あんたなんか死ねばいい"だ?



ふざけんな!!




一生懸命病気と戦って生きてる、実の子供への態度はそれでいいのか!?




あ!?」





あたしの目から大粒の涙が流れた。




あたしがずっと言えなかったこと…全部、空斗が言ってくれた。




嬉しくて、嬉しくて。




あぁ。あたし、なんて馬鹿なんだろ?




すぐそばに、あるじゃん。




あたしが、生きて行かないといけない意味。




"空斗と幸せになること。"




もう、見失わない。




「お前も



『死ねなくてごめんなさい』




って何なんだよ!そんなこと言っていいと思ってるのか!?」





「ご、ごめん。」




空斗は笑みをあたしに向けると、すぐに母の方へ向き直した。




あたし、今まで母になんにも言い返せなかった。




でも、今日は頑張るよ?




空斗と一緒なら、なんでも出来るんだから!
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