君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
すれ違いと裏切り
「オイ、母親さんよぉ…。」
廊下から聞こえる、空斗の声。
思わず扉に耳を近づけた。
今、思えばこの時盗み聞きなんてしなければ良かったんだよね。
盗み聞きをしてしまったから、あたしは暗い闇のどん底に沈んでしまったんだよね。
でも、未来の事なんてわかるはずもないから。
あたしは聞いてしまったんだ。
「確かに、琴音は必要ない存在だ。…」
紛れもない、空斗の声で。
はっきり、"琴音は必要ない"と。
ふいにすごく、目の前が真っ暗になった。
空斗、そんなこと思ってたの?
嫌、いや、イヤ…
全部…ウソだったの?
誰か、あたしを救って?
廊下から聞こえる、空斗の声。
思わず扉に耳を近づけた。
今、思えばこの時盗み聞きなんてしなければ良かったんだよね。
盗み聞きをしてしまったから、あたしは暗い闇のどん底に沈んでしまったんだよね。
でも、未来の事なんてわかるはずもないから。
あたしは聞いてしまったんだ。
「確かに、琴音は必要ない存在だ。…」
紛れもない、空斗の声で。
はっきり、"琴音は必要ない"と。
ふいにすごく、目の前が真っ暗になった。
空斗、そんなこと思ってたの?
嫌、いや、イヤ…
全部…ウソだったの?
誰か、あたしを救って?