槍水仙
「どうなんだ?黙っておったら分からんだろう?」
そうです、そのとおりです・・・!!!
でも・・・でも・・・無理ぃ!!
自分の口から、『秀平様が良いです』・・・なんて・・・
そんな恥ずかしい言葉・・・
秀平様はどんどん近づいてくる・・・
わわっ、どうしようっ・・・
えと・・・言うべき??
それとも・・・言わないでおく?
あーー、無理無理、言わないのは・・・やばいよね・・・
すると・・・
〝俺と兼次・・・どっちがいい・・・?〟
秀平様が、耳元で、甘い声でささやいた。
その声に、私の心臓は破裂寸前・・・
もちろん決まってますよ、答えは
〝秀平様・・・に・・・ございます・・・〟
そう答えると、秀平様はただ一言・・・『よし、』とだけ言って・・・
私と唇を重ねた。