槍水仙

「ただいま帰りましたー・・・」



「あらまぁ、おかえりぃ」




お母様は、ゆったりとした口調で言った。




「あらあら、そんなに濡れて・・・はやく拭かないと風邪ひくわよ?」



「私は大丈夫ですよ!あ、店のお茶もらったから入れるね?」



「まぁ、嬉しい。気をつけて・・・ありがとう・・・」




早く入れてあげよう!




案外残っていたし・・・よし、完成!




「お母様?お待たせ・・・・・?おかあさま?」




「・・・」




「お・・・お母様?いれましたよ?・・・おかあさま・・・?」





寝てる・・・?




寝てるんだよね・・・?




強く体をゆすってみる。



「ねぇっ、お母様!?起きて!!ねぇ起きてください!!おか・・・・さま・・・」



うそ・・・なんで・・・え・・・?



なんでなにもいわないの?



なんでからだをゆすってもはんのうしないの?



「おかあさまーーーーーーーーーー!!!!!」

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