何度でも何度でも…
エピローグ
1
「ごっめん!!海斗!遅れた!!」
春の日差しが気持ちよく降り注ぎ、思わず気分も上向きになる今日この頃、
3月上旬というのに日差しは温かく、桜は8分咲きほどだ
桜が大好きなしるふと付き合い始めてから毎年の花見が恒例になった海斗は、この日もオフ日を利用して花見をしようというしるふの誘いに応じ、いつもの噴水の前でこれまた恒例に待ちぼうけを食らっていた
毎回のこと過ぎて突っ込む気も起きなければ、怒る気力すら残っていない
もはやあきらめの境地だ
目の前で手を合わせて謝るのがしるふだから許せてしまうのだけれど…
「何度も言うけど、どうせ家はそんな離れてないんだから泊まればいいのに。そうすればこうして待たされることもない」
「だから何度も言わせないでよ。たまにはこういう普通のカップルみたいな待ち合わせしたいでしょ?マンネリ化はそういう小さいことで防げるのよ?それに女の子にはやることがたーくさんあるの。それが分かんないようじゃ海斗はまだまだねー」
30分遅刻しておいて偉そうに言うな、と海斗は心の中で思う
春の日差しが気持ちよく降り注ぎ、思わず気分も上向きになる今日この頃、
3月上旬というのに日差しは温かく、桜は8分咲きほどだ
桜が大好きなしるふと付き合い始めてから毎年の花見が恒例になった海斗は、この日もオフ日を利用して花見をしようというしるふの誘いに応じ、いつもの噴水の前でこれまた恒例に待ちぼうけを食らっていた
毎回のこと過ぎて突っ込む気も起きなければ、怒る気力すら残っていない
もはやあきらめの境地だ
目の前で手を合わせて謝るのがしるふだから許せてしまうのだけれど…
「何度も言うけど、どうせ家はそんな離れてないんだから泊まればいいのに。そうすればこうして待たされることもない」
「だから何度も言わせないでよ。たまにはこういう普通のカップルみたいな待ち合わせしたいでしょ?マンネリ化はそういう小さいことで防げるのよ?それに女の子にはやることがたーくさんあるの。それが分かんないようじゃ海斗はまだまだねー」
30分遅刻しておいて偉そうに言うな、と海斗は心の中で思う