何度でも何度でも…
(たまには会ったとたんかわいいねとか言えないのかなー!?)

「あー、っもー、ほーんとなんで海斗だったんだろー」

「?なんか言ったか?」

独り言のようにつぶやいたしるふの声は、人の多さにまぎれて海斗に聞こえなかったようだ

「なーんでもなーい」

不思議そうに見下ろしてくる海斗を適当にごまかす

なんで海斗かなんて野暮な疑問だ

time after time

何度だって私は海斗に恋をする

そのしぐさに、小さな優しさに、微笑む瞳に、心地いい声に、医者として戦う姿に、


私の最後の恋ー

でも、終わらない

何度だって、

何度でも、

海斗を想うのだ

その想いにまた、恋をするー








何度でも、何度でも     -完-
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