何度でも何度でも…
となる数時間前、

立花しるふは鼻歌交じりに軽い歩調で歩いていた

「ふふん」

ついつい顔がほころんでしまう

ほころぶ？いや、にやけているのか

だって、仕方ないじゃないか

今日の天気は快晴、風速2，3メートル

時々吹く風が気持ちいいし、紫外線だって天気の割に強くない

気温も24度と過ごしやすい

そんなときに海斗との一日デートだったら、やっぱり顔がほころんでしまう

しかもしかも、この間「付き合って3年経つのに遊園地も水族館も言ったことないなんておかしいから行きたい!」っと言ったのをきちんと覚えていてくれたらしく

昨日の帰り際

二人でしるふのアパートまで歩いていた時に

「明日休みだから遊園地でも行くか?この間行きたいって言いてたろう?」

なんていってくれた

これは彼女としてうれしい他ない

当初はしるふのアパートに泊まるはずだったが、次の日にデートが入ったということで急きょ、それぞれの家に帰ることになった

理由としてはもちろん、普通の彼カノみたいに待ち合わせデートがしたい!というしるふのわがままなのだが

そして今日、開園と当時に突入するためしるふは上機嫌で待ち合わせ場所であるアパートからの最寄り駅に向かっているのである
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