何度でも何度でも…
もー、海斗がいたらくそガキ扱いだよ、この子…
子供と言えど、時々容赦のない海斗を思い出す
と、看護師がやっとしるふたちのところまでたどり着く
ずっと走っていたのだろう、息が上がっていて、思わずお疲れ様です、と声をかけたくなる
「ふ、副委員長…お疲れ様です」
何とかそう絞り出した声は凄くかすれている
すぐにこちらに向き直り
「こら!亮君、検査は亮君だけじゃないの!後ろに何人も検査しなきゃいけない人がいるのに、亮君が嫌がってたらどんどん後ろが詰まっていくじゃない!!」
怒鳴られて亮君と呼ばれた少年は、しるふの後ろに隠れるように回る
それからしるふを見て
「すみません、ご迷惑をおかけして。この子いつも検査を嫌がって逃げ出すんです。時間がないのに…」
と、少し困ったように言った
「いえ、子供は検査が嫌いなものですもんね」
白衣を見るとそれだけで逃げ出す子もいるんだ、と前に海斗が教えてくれた
そういう時は白衣を脱いで、子供と視線を合わせて対応するのだそうだ
子供だってちゃんと説明すればわかってくれる
ただ、怖いものは怖いのだ
それを無理やり検査室に押し込んでは、治る病気も治らない
だから、子供を対応するときは、その視線に合わせることを忘れるな、そう何度も言われた
子供と言えど、時々容赦のない海斗を思い出す
と、看護師がやっとしるふたちのところまでたどり着く
ずっと走っていたのだろう、息が上がっていて、思わずお疲れ様です、と声をかけたくなる
「ふ、副委員長…お疲れ様です」
何とかそう絞り出した声は凄くかすれている
すぐにこちらに向き直り
「こら!亮君、検査は亮君だけじゃないの!後ろに何人も検査しなきゃいけない人がいるのに、亮君が嫌がってたらどんどん後ろが詰まっていくじゃない!!」
怒鳴られて亮君と呼ばれた少年は、しるふの後ろに隠れるように回る
それからしるふを見て
「すみません、ご迷惑をおかけして。この子いつも検査を嫌がって逃げ出すんです。時間がないのに…」
と、少し困ったように言った
「いえ、子供は検査が嫌いなものですもんね」
白衣を見るとそれだけで逃げ出す子もいるんだ、と前に海斗が教えてくれた
そういう時は白衣を脱いで、子供と視線を合わせて対応するのだそうだ
子供だってちゃんと説明すればわかってくれる
ただ、怖いものは怖いのだ
それを無理やり検査室に押し込んでは、治る病気も治らない
だから、子供を対応するときは、その視線に合わせることを忘れるな、そう何度も言われた