何度でも何度でも…
「お父さんに報告しなくちゃー、潤也がいい人を見つけたわーって。これで白鳥病院も安泰ね」

にこにこと微笑む白鳥母の言葉にさらに焦る

やばいやばい、これはとっても危ない展開だ

「あの!!」

意を決して一言を放ち、よかったよかったと口々に言い合う叔母と白鳥母を制する

全員の注目が集まる中、そっと息をつき、

「あの、私、実は、今付き合ってる人がいるんです」

しっかりと言葉を放つ

思い出すのは、あの広い背中

「あら、やだ。しるふちゃん。叔母さん、そんなの聞いてないわよ」

隣でやだー、と叔母が口に手を当てている

誰が言うってのよ、と心の中で毒づきながら

「叔母さんにはまだいってないけど、雪ねーも由斗兄も知ってるよ」

そんなことおくびにも出さずに静かに告げる

でも、頭の中は混乱状態が続き、心臓はいつもとは違う意味でばくばくと激しい音を立てている

「でも、別に結婚とか考えてるわけじゃないんでしょ?」

どうしても白鳥としるふをくっつけたいらしく、叔母が探るような瞳を向ける

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