何度でも何度でも…
「それは、戦いがいがありますね」

え?

良かった、と息をついたしるふは、白鳥の思いがけない言葉に思わず顔を上げる

「ライバルがいるほうが奪いがいがありますから」

え?

にっこり笑う白鳥

女なら見とれないわけがない笑みだが、今のしるふには悪魔の微笑みでしかない

「宣戦布告しておきましょう。しるふさん、あなたをきっと奪って見せますよ、その彼から」

……海斗ー!!やっぱり助けてー!!

再びの絶叫は、海斗に届いただろうか

もう、どうすればいいのよ!!

にっこりほほ笑む白鳥さんに、唖然として何も言えないしるふはただ、その悪魔の笑みを見つめるしかなかった



長期休暇二日目、波乱はそうそうに幕を開けたのだった…
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