何度でも何度でも…
「…この状況を認めたくないせめてもの抗いだよ」
嘆息交じりに海斗がつぶやく
「だから、どういう意味なのよ、それ」
誰が教えてやるか
電話口で不思議そうに問いかけてくるしるふの声を聞きながら海斗は思う
決して教えてやるものか
ここまでしるふに落ちているから、決してしるふには抗えないから
せめてもの抵抗をしていることなど
しるふちゃーん、ごはーん
下の階から希央の呼ぶ声がする
「海斗、ごめん。ご飯に呼ばれました。行って参ります」
あ、あとでその意味教えてね
改まったしるふの口調に
「…お前も大概かわいげのない…」
海斗のあきれ交じりの声がする
まね、だてに3年付き合ってませんから
へへ、と笑って
「じゃ、明後日にね、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
ぴーと携帯を切り、脱ぎ散らかした服を適当に畳み、部屋を出る
手にある携帯を見つめてしるふはそっと微笑んだ
嘆息交じりに海斗がつぶやく
「だから、どういう意味なのよ、それ」
誰が教えてやるか
電話口で不思議そうに問いかけてくるしるふの声を聞きながら海斗は思う
決して教えてやるものか
ここまでしるふに落ちているから、決してしるふには抗えないから
せめてもの抵抗をしていることなど
しるふちゃーん、ごはーん
下の階から希央の呼ぶ声がする
「海斗、ごめん。ご飯に呼ばれました。行って参ります」
あ、あとでその意味教えてね
改まったしるふの口調に
「…お前も大概かわいげのない…」
海斗のあきれ交じりの声がする
まね、だてに3年付き合ってませんから
へへ、と笑って
「じゃ、明後日にね、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
ぴーと携帯を切り、脱ぎ散らかした服を適当に畳み、部屋を出る
手にある携帯を見つめてしるふはそっと微笑んだ