何度でも何度でも…
そんなことを延々と考えた夜
お風呂から上がって、紗雪の部屋で化粧水をぴしゃぴしゃとパッティングしていると
がちゃっとドアが開いて、風呂上がりの紗雪が入ってきた
紗雪はしるふの隣に腰を下ろすとおもむろに口を開く
「決まったの」
「ん?」
真面目な声だな、と姉の声を聞きながら思う
さらに化粧水を染みこませてパッティングを続ける
「白鳥さんと海斗君、どっちにするのか、決めたの」
姉が化粧水を手に取る
「私はさ、あんたがしあわせなら誰と結婚しても別に気にしないんだよね。でも、今のあんた見てると仕事が楽しくて、結婚なんか考えてませんて感じ?それはそれでいいんだけどさ、姉としてはいつかは結婚して落ち着いてほしいなって思うの」
「うん」
短いしるふの相槌に紗雪はさらに言葉をつなげる
「あんたが海斗君と結婚しますっていう約束でもしてるなら話も別なんだけど、そうじゃないみたいだし。このままずるずる付き合っていくのはよくないと思うんだよね。そんなことになるくらいならさっさと白鳥さんにすぱっと乗り換えるのも、人生のうちなんじゃないかって思う」
「…海斗好きの雪ねーにしては辛口だね」
保湿クリームを塗り終えたしるふが抱えた膝に顎を乗せる
お風呂から上がって、紗雪の部屋で化粧水をぴしゃぴしゃとパッティングしていると
がちゃっとドアが開いて、風呂上がりの紗雪が入ってきた
紗雪はしるふの隣に腰を下ろすとおもむろに口を開く
「決まったの」
「ん?」
真面目な声だな、と姉の声を聞きながら思う
さらに化粧水を染みこませてパッティングを続ける
「白鳥さんと海斗君、どっちにするのか、決めたの」
姉が化粧水を手に取る
「私はさ、あんたがしあわせなら誰と結婚しても別に気にしないんだよね。でも、今のあんた見てると仕事が楽しくて、結婚なんか考えてませんて感じ?それはそれでいいんだけどさ、姉としてはいつかは結婚して落ち着いてほしいなって思うの」
「うん」
短いしるふの相槌に紗雪はさらに言葉をつなげる
「あんたが海斗君と結婚しますっていう約束でもしてるなら話も別なんだけど、そうじゃないみたいだし。このままずるずる付き合っていくのはよくないと思うんだよね。そんなことになるくらいならさっさと白鳥さんにすぱっと乗り換えるのも、人生のうちなんじゃないかって思う」
「…海斗好きの雪ねーにしては辛口だね」
保湿クリームを塗り終えたしるふが抱えた膝に顎を乗せる