私の先生は、永遠。
「では、解散」
長々と熱血教師の話を聞き、偉そうな校長の話を聞き、
丸々1時間使った長い集会が終わった。
このあとは、通常の授業。
「めんどくさい…」
あたしは一足先に体育館をでる。
嫌な授業ときは、やっぱり屋上が一番いい。
「あー、長かった…。疲れたわ…」
…今さら教室になんか戻りにくいし。
…次の授業、あたしの嫌いな数学だし。
気持ちいいし、静かだし、最高だね。
「竹内さん?」
どれぐらい経っただろう…
うとうとと睡魔と戦ってると、聞き覚えのある声がした。
「…あ、熱血教師」
「熱血教師って…」
後ろにはさっきまでステージに居たあの熱血教師。
噂通り、結構若い。
「橋本優希って言いますぅー」
「はいはい」
無駄に絡んでくるの、うざい。
早く、下に行けばいいのに。
「なんでここにいるの?」
「えっ…?あぁ、校内見回りしててさ?」
「ふーん」
授業中にも関わらず屋上で過ごすあたしを、
叱る事なく、隣に腰かけてきた。
「怒らないの?」
「…何が?」
何を考えてるんだろ。
普通怒るべきとこじゃないの?