好き。嫌い。やっぱり好き。
私の名前は上原 沙奈(ウエハラ サナ)。
一般家庭に生まれた、超一般人。
そんな私でも、
恋とかも、するわけで(笑)
ーーーーーーーーー学校ーーーーーーーーーーー
「おはよー♪沙奈っ!!」
「あっ、悠里、おはよう!」
これは、私の幼馴染であり、唯一私の恋の相談ができる相手。
名前は、桜田 悠里(サクラダ ユウリ)。
「あっ、今日は、アイツとしゃべれたの??」
「…まぁ。一応ね?」
「あっ、いるじゃん。山本。しゃべってきなよwうち、待っててあげるから」
…何を待っとくんだか。
「いいよ。今は。」
そういうと、悠里は「つまんないの~」って言って、隣のクラスの彼氏のところに行っちゃった。
悠里の彼氏の名前は、通 雷(トオリ ライ)。
この辺では結構有名なヤンキーだそうです。
私は、何の関係も持ってませんがね!!
「うーえっはら♪」
「なに?ちょっとマジでやめて。なんであんたはこうくっついてくんの?」
これは、私の中学の時の、同じ部活だったウザい男子。
名前は、宗田 慶介(ソウダ ケイスケ)。
中学の時から、なにかと私にベタベタしてくる。
邪魔なんだよ!
私は、とっさにアイツが見ていないか確かめる。
…良かった。友達と、ケータイ見てた。
「もう、よってこないでよねっ!あんた、友達いないの?」
「いるよ。お前。」
・・・・・・・・なんか、相手すんのも疲れた。
私は、席を立ってベランダに向かう。
その途中、アイツ…山本 蓮斗(ヤマモト レント)とすれちがい、
私の心臓は飛び上った。
そう。この人が、私の好きな人。
小学校の時から、ずっと、片思い。寂しい、片思い。
いままで、告られたことも、結構あった。
でも、1回も付き合ったことはない。
私は、いつかアイツが私に振り向いてくれるって、信じてるから。
「もうすぐクリスマスかぁ…。サンタさん、今年こそ、私にアイツを彼氏にしてください…」
両想いになれるなら、何だってするのに・・・