好き。嫌い。やっぱり好き。
あれから、私の日々は全くと言っていいほど、変化がない。
「うーえっはら♪」
「…」
「ちょっ、上原ってば!!俺、謝ったじゃん!なぁ、なんで怒ってんの?おれの気持ち、分かってやってんの?俺、お前のこと好きって言ったじゃんか。」
「…悠里。今日、一緒に服見に行こうよっ!クリスマス、お互いがんばらばきゃでしょ?」
ただ。宗田を無視することを決めた。
まぁ、前からしようと思ってたことだし、時が来たって感じ。
好きとか、そんなの知らない。
私にそんなこと言われても、宗田があんなことしなければ、きっと私はなんだかんだで宗田のこと、嫌いじゃなかった。
多少うざいところはあっても、無視しようとは思わなかったはずだ。
悪いのはあいつだ。私だって、本当はぶん殴ってやりたいぐらいだ。
それを頑張って抑えてるんだ。感謝してほしいよ。
「あっ、いいねいいねぇー!じゃ、私ちょっと雷んとこ行って、どんな服が好みか聞いてくるー!!」
「行ってら。じゃあ、放課後、オススメの店紹介するねっ!!」
「おっけー」
後ろから、輝くようなオーラが漂ってきて、振り向くと
あいつがいた。
「俺はさ、かっこいい感じの服がすきかなぁー。なんてなw」
「あはっw了解!!どうせそうするつもりだったしw」
「まじか!!」
「まじ!!」
このままだと、いつまでも会話が続きそうだ。
みんな、今は無視してしゃべってるけど、
後で私とあいつがしゃべってるなんて知ったら、きっと私は女子全員に責められる(怖)
「てか、俺、みんなの視線が怖いんだけど。ヤベッ男子ガン見じゃん!ごめんなっまたクリスマス!!」
「うん!ぜんぜんいーよw」
ちょうど私も思ってたよ。
運命感じるねっw
同じことを思い、
同じことをする。
同じことをしゃべって、
同じことで笑う。
そんな関係になりたい…