好き。嫌い。やっぱり好き。

あれから、私の日々は全くと言っていいほど、変化がない。

「うーえっはら♪」

「…」

「ちょっ、上原ってば!!俺、謝ったじゃん!なぁ、なんで怒ってんの?おれの気持ち、分かってやってんの?俺、お前のこと好きって言ったじゃんか。」

「…悠里。今日、一緒に服見に行こうよっ!クリスマス、お互いがんばらばきゃでしょ?」

ただ。宗田を無視することを決めた。

まぁ、前からしようと思ってたことだし、時が来たって感じ。

好きとか、そんなの知らない。

私にそんなこと言われても、宗田があんなことしなければ、きっと私はなんだかんだで宗田のこと、嫌いじゃなかった。

多少うざいところはあっても、無視しようとは思わなかったはずだ。

悪いのはあいつだ。私だって、本当はぶん殴ってやりたいぐらいだ。

それを頑張って抑えてるんだ。感謝してほしいよ。

「あっ、いいねいいねぇー!じゃ、私ちょっと雷んとこ行って、どんな服が好みか聞いてくるー!!」

「行ってら。じゃあ、放課後、オススメの店紹介するねっ!!」

「おっけー」

後ろから、輝くようなオーラが漂ってきて、振り向くと

あいつがいた。

「俺はさ、かっこいい感じの服がすきかなぁー。なんてなw」

「あはっw了解!!どうせそうするつもりだったしw」

「まじか!!」

「まじ!!」

このままだと、いつまでも会話が続きそうだ。

みんな、今は無視してしゃべってるけど、

後で私とあいつがしゃべってるなんて知ったら、きっと私は女子全員に責められる(怖)

「てか、俺、みんなの視線が怖いんだけど。ヤベッ男子ガン見じゃん!ごめんなっまたクリスマス!!」

「うん!ぜんぜんいーよw」

ちょうど私も思ってたよ。

運命感じるねっw



同じことを思い、

同じことをする。

同じことをしゃべって、

同じことで笑う。

そんな関係になりたい…

< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop