好き。嫌い。やっぱり好き。

「なぁ、上原。マジで…悪かったよ。俺、もうお前にメーワクかけないようにするし、もう近付かねぇから…許してくれよ…」

宗田…本当に反省してるのかなぁ…?

でも、ここで許したら宗田のことだし、また「上原やっさしぃ♪あ、さっきの嘘だよ~~~」とか言ってきそうなもんだ。

「…許さない。あんたが、自分のしたことの重大さが分かるまでは。」

「それって、わかったら許すってこと?」

「場合によってはね。」

それだけ言って、私は自分の席に戻った。

すると、アイツが来て、

「宗田…反省してるみたいだぞ?あんなにしょんぼりしてる宗田は、あんまり見ないぞ?」

「…どーかな…?」


授業中、いつもなら宗田が私の席に向かって消しゴムを飛ばしてくるころだけど…

今日は、一切ない。

なんか、いつもあったものがなくなると、寂しいな。

いつもはうざったかったけど、今になって考えると、ないとさみしい。

ふと宗田の方を見てみると、宗田は泣きそうな顔でうつむいていた。

・・・・・・・・ハァ・・・・・・

もう、わかったよ。許せばいいんでしょ?許せば!!
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