ほろ酔い気分で聖夜を過ごす


恐れるに値しないと言われているようで、苛立ってきた心情。


女の悲鳴が欲しくなる。そのまま自殺でもしそうな苦痛を舌で舐めずりたい。


「……、シシッ」


そうだ。これこそが、“あるべき形”。


どんなことをしても許される。だって、“俺自身が気にしないからー”。


反省も後悔もしない、自分さえ気持ち良ければ、他はどうだっていい。


目の前には馬鹿女。胸がねえけど、バックで犯したいほどの体はしている。


「目覚めた時が楽しみだな」


さぞや、“見物”であろう。


揉み下せない胸に手を置けば、僅かに反応してみせた声。


いつもよりも高い声を出すその唇を貪りたくなり――


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