好きだから、そっと優しく囁いて。
「なんで泣いてんだよ」
「合格できて嬉しいから」
「良かったな」
頭をポンポンしてくる。
違うの。
ほんとは
また会えて
また好きになっちゃいそうだったから。
嬉しくて、
これから出会うたくさんの運命に押し潰されそうだったから。
涙が溢れてきたんだよ
止まらなかった。
友成が、
飲み物買ってくるって
私から離れるまで
私はずっと泣いていた。
きっと友成も
気づいたと思う。
優しいね、友成は。