僕等の居場所[短編]
次の授業は体育だった。
あいつがいってた通りバスケ。

竜は、中学に入って体育なんてほとんどでたことがない。

ほんとは、小学生の頃から竜はスポーツ万能だった。
特にバスケは大好きで毎日のようにしていた。

だからバスケならできる。
そう思い、今日はまだ使った事のない新しい体操服をはいてゆっくりと体育館に向かった。

体育館に入ってきた竜にみんなが驚き、シーンと静まりかえる。

………………




そんな空気に耐えられなくなった竜は思いっきり壁をけった。






馬鹿らしい…
らしくないことをした自分がなんだかカッコ悪くて、嫌だった。



結局、そのあと竜は学校からすぐに帰りどこに行くこともなく、ぶらぶらと歩いていた。


結局信用できる奴なんかいない。
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