シークレット ハニー~101号室の恋事情~


私は、どうしたいんだろう。

どうすれば、一番後悔しないだろう。
五十嵐さんとの関係を守るにはどうしたらいい?

私は―――。

ゆっくりと私の答えを待ってくれている五十嵐さんを真っ直ぐに見つめ返す。


「私は、五十嵐さんの決断についていきます。
五十嵐さんが私の事を想って出してくれた答えなら、私はそれで……いえ、それがいいです。
でも、できれば少しだけ覚悟決める時間をください……」


五十嵐さんの瞳が驚きで少し揺れた後、優しく細められた。



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