シークレット ハニー~101号室の恋事情~
ガシャガシャうるさいビニール袋を持ちながら鍵を開けて、それを入ってすぐのキッチンの床に置く。
それから、ベッドにうつ伏せにダイブした。
冷蔵庫に入れるのは後でいいや。
もう、何もやる気になれない。
お腹が空いた気もするけど、ここから動けそうになかった。
まぁ別に一日くらい食べなくったって死ぬわけじゃないしいいや。
ああでもお風呂は入りたい。
最近はシャワーだけで済ませてたけど、今日はちゃんとあったかいお湯につかりたい。
でもお湯張るの面倒だなー……。
疲れを取りたいのに、疲れをとるために必要なものを準備するまでが疲れるっていう結論に、結局動く気になれずため息しか出てこない。
もういっそこのまま寝てしまおうかとも思ったけれど、とりあえず服だけどうにかしないとシワになるし。
なんかもう……誰か助けて。
そんな事を思いながらベッドに顔を押し付けていた時、インターホンが鳴った。