キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
その後も、澪の御用達のスィーツの店で澪の好きなクリームブリュレを買ったり、花屋でアレンジメントを買ったりして、澪の家へ着いたのは三時を少しまわったころ。
ずいぶんと冷え込んできていて、空にはどんより雲が垂れ下がっていた。
もしかしたら今夜あたり雪が降ったりするかもしれない。
俺は体をぶるっと震わせてから、玄関のインターホンを押した。
ガチャ、とほんの少し扉が開き、チェーン越しに澪が顔をのぞかせた。
「柊司?!」
「ああ」
扉がいったん閉まり、今度は大きく開かれた。
「どうしたの?!
仕事は?」
慌ててミュールを突っかけて玄関先に出てきた澪が、俺を見上げる。
「この近くに来てたら、ちょうどおばさんから電話もらって」
「ママから?」