キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
「甘いものを食べたのは学生のころ以来だ」
このスプーン、先に私が使ったのに…
子供のころでさえ、こんなことはしなかったのに…
どうするの?
柊司と間接キスしちゃったよ?!
顔に熱が集まっていくのを感じる。
ふと視線を感じると、響くんが睨むように私を見ていた。
え?
私と目が合ったとたん、響くんは表情を消してケーキを口に運んだ。
何か響くん、変?
そう言えばさっきからほとんど喋ってないみたいだし…
どうしたんだろ?
響くんの様子も気になるし、このスプーンにも悩まされる。
ああっ、もうどうしたら…
私はスプーンを握りしめたまま、右手の人差し指の爪を噛んだ。