キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
リビングに戻ると、柊司がソファーに深く座りうなだれるように頭を垂れていた。
「柊司?」
まさか寝ちゃったとか?
お兄ちゃんも会社に泊まり込んでいるくらいだから、仕事が忙しいのかもしれない。
私は柊司の足元に跪いて、柊司の顔を覗きこんだ。
目を閉じていた柊司がゆっくり目を開き、私に焦点を合わせる。
「あぁ、澪…」
「どうしたの柊司?
眠いの?」
どこかぼんやりした表情の柊司に、心配になる。
「…そう。
ちょっと眠いのかもしれない」
柊司は大きな手で、乱暴に顔をこすった。
「大丈夫?
仕事で疲れてるのに心配かけてごめんね」
疲れて眠いのに…
ママが心配してることを聞いて、ほっとけなくて様子を見にきてくれたんだよね?