キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
「いや、そうじゃないんだ」
柊司は深いため息をついた。
なんかいつもの柊司らしくなく、歯切れが悪い。
響くんだけじゃなく、柊司も体調が悪いのかも…
「風邪かな?
熱はない?」
額に触れようと手を伸ばすと、ふいっと柊司はそれを横にかわした。
え?
避けられた??
「熱はないよ。
やっぱり寝不足だと思う」
「そっか…
帰ってゆっくり休んだほうがいいよ」
本当はもっと柊司と一緒にいたいけど…、体が心配だもん。
「洸貴が帰ってくるまで待つよ」
「お兄ちゃんならもうすぐ帰って来るよ。
昨日会社に泊まりこみだったから、今日は早く帰って来るって」
嘘だけど。
そうでも言わないと柊司は帰らないと思ったから。