キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛

「いや、そうじゃないんだ」

柊司は深いため息をついた。


なんかいつもの柊司らしくなく、歯切れが悪い。

響くんだけじゃなく、柊司も体調が悪いのかも…



「風邪かな?

熱はない?」


額に触れようと手を伸ばすと、ふいっと柊司はそれを横にかわした。



え?

避けられた??


「熱はないよ。

やっぱり寝不足だと思う」


「そっか…

帰ってゆっくり休んだほうがいいよ」


本当はもっと柊司と一緒にいたいけど…、体が心配だもん。


「洸貴が帰ってくるまで待つよ」

「お兄ちゃんならもうすぐ帰って来るよ。

昨日会社に泊まりこみだったから、今日は早く帰って来るって」



嘘だけど。

そうでも言わないと柊司は帰らないと思ったから。

< 129 / 153 >

この作品をシェア

pagetop