キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
俺はしばらくの間、黙って澪を見下ろしていた。
手を伸ばして、澪の乱れた髪を手ですくい上げて直してやる。
上掛けをゆっくり首元まで引き上げた。
俺は静かに寝室を出ると洗面所で汗をかいた服を脱ぎ捨て、熱いシャワーを浴びてから部屋着に着替えた。
さっき眠ったせいか、眠る前のような頭痛や気分の悪さはかなりましになっていた。
俺はグラス一杯の水を飲み干してから寝室に戻ると、澪を寝かせた反対側からベッドの中に身を滑り込ませる。
澪は目を閉じたまま身じろぎもしない。
俺は片肘をついて身を起こすと、澪の顔をのぞきこんだ。
間接照明に浮かびあがるその顔は、あどけなくも妖艶にも見える。
小さいけれど規則正しい呼吸を、俺は確かめるようにじっと聞いていた。
俺のすぐそばで、安らかに寝息を立てている澪。
俺は心は穏やかに満たされてるのに、体は熱の塊に内側から灼かれるように感じていた。