キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
『柊司とは長い付き合い』…---
「私があなたにイジワルするとでも思ったのかしら?」
その人は余裕たっぷりの艶やかな微笑を浮かべて、私に同意を求めるように問いかけた。
柊司の『彼女』…なの?
柊司とその人が並んだところを思い浮かべると、非の打ちようのないくらいお似合いだった。
どうして私は、柊司に彼女がいないなんて思い込んでいたんだろう?
柊司みたいないい男に彼女がいないはずないのに。
私は自分の気持ちにいっぱいいっぱいで、何もわかってなかったのかもしれない。
「柊司に問い詰めなくっちゃね」
彼女の綺麗にネイルされた指先が、柔らかなカーブを描く唇を隠すように添えられた。