キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛



は?



俺は口に運びかけたカップを空中で止める。



なんの話だ?



盗み聞きなどするつもりはなかったが、聞き捨てならない話に肩越しにそっと振り返る。

こぼれそうなほど大きな目をさらに見開いた澪の横顔が見えた。




「こっちだって大人の女アピールするの!

思い切って大胆にね」



澪の隣に座る女の子は澪と比べるとずいぶん大人っぽい子だ。


いや、この子の方が世間一般の女子高生で澪の方が幼すぎるのかもしれない。


ノーメイクの顔は赤ちゃんのような肌理の細かい肌で、あどけない表情は十七才だとは思えない。

肩にすれるかすれないかで切り揃えたボブがますます澪の幼さを際だたせていた。




「例えばさ、澪からキスしてみるとか」



はぁあっ?!


俺は浮かしかけた腰を、慌ててもとに戻す。


澪からキス?!
誰に?

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