キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
俯いて唇をギュッと噛みしめ、熱を帯びていく目を閉じる。
無理だよ、麻紀ちゃん。
誘惑なんてできない。
たとえ私からキス・・・しても、きっと恋愛対象にはならないよ。
ドキドキしてるのは私ばっかりで、柊司は私のことなんてなんとも思ってないもん。
閉じた睫の間から溢れだした涙がポタポタ落ちて、制服のスカートに染み込んでいった。
「澪?!」
驚いたような柊司の声に、私は泣き顔を見られたくなくて窓の方に顔を背けた。
窓の外はすっかり暗くなっていて、通り沿いのクリスマスのイルミネーションが涙でにじんでぼやける。
私は漏れそうになる声を噛み殺した。