キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
たっぷり水分をふくんだ黒目がちのアーモンドアイ。
それを縁取る長いまつげはまだしっとり濡れている。
そう高くないが小さく形のよい鼻。
ふっくら艶めいた唇。
サラサラと音をたてそうな細いストレートの髪が、今は少し乱れて滑らかな頬にかかっている。
早く浅い乱れた呼吸で、上下する小さな曲線を胸。
俺がほんの少し力を加えれば折れてしまいそうな華奢な手首。
男の保護欲と征服欲を同時にかきたてる女。
この女が欲しい・・・
誰にも渡したくない---
突然湧き上がる強い感情に、俺は勢いよく澪の手を引いた。
「っ!」
腕の中に引き寄せた澪を強く抱きしめ、落ち着かせるように背中をゆっくりさする。
「大丈夫だから。落ち着いて」
澪は震えていた。
澪の小さな頭に俺は顎をのせて、背中をゆっくりさすり続けた。
「簡単なものだけど俺が何か作るから、一緒に食べよう」
澪は俺の胸に濡れた頬をこすりつけるように、首を横に振った。