キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
私はタオルの上から目を押さえて、ため息をついた。
『柊司を困らせたくない』
心からそう思ってるけど…
でも---それだけじゃない。
私は柊司の気持ちを知るのが怖くて、
逃げている…
もし私が本当のことを告白したら、柊司はきっと曖昧な返事はしないから。
困りながらも、きっと未練を残さないようにきっぱり断る。
そして私が気まずい思いをしないように、これまでと同じ態度で接してくれるはず---
『妹』として---
それが柊司の優しさ。
頭ではそう分かっていても、そうなったとき私は二度と柊司のそばにいられない。
何事もなかったかのようになんて、ふるまえない。