キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
俺は愕然としながら、テーブルの上でコーヒーメーカーをセットする。
バカな…
なぜ澪が俺を避ける必要がある?
そう否定しながらも、心に重石がのしかかったように気分が滅入ってくる。
もしも---
澪が俺を避けているのが本当だとすれば、なぜだろう?
澪はわけもなくそんなことをする子じゃない。
きっと理由があるはず。
俺を避ける理由って?
…まったく心あたりはないが。
俺はゆっくり落ちるコーヒーを見つめながら、自問自答を繰り返していた。
「柊司?
終わったよ」
澪の遠慮がちな声に俺は我に返った。
「ありがとう。
こっちも、もうできるからソファーに座って待ってて」
俺は食器棚からマグカップを取り出した。
冷蔵庫から牛乳を取り出しレンジであたためる。
俺はブラック。
澪は牛乳と砂糖たっぷりのカフェオレ。
なみなみと注がれたマグカップを持ってリビングに移動する。
澪は手持ちぶさたに、ちょこんとソファーの隅に座っていた。