キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
思恋
「柊司」
「ん?」
呼びかけると、柊司が穏やかな目を私にむけてくる。
「さっきは急に泣いたりしてごめんね」
声が震えずに、ちゃんと言えた。
両手の中のマグカップの温かさが、私を励ましてくれていた。
「えっと、スタバでの話って聞いてた?」
柊司は私から話をふってくるとは思っていなかったのか、ちょっと驚いた顔をしてる。
「ああ。
---澪に好きな人がいる話?」
やっぱり聞かれてた。
でも、それが柊司のことだってことはわかってないみたい。
そうだよね。
もし自分が恋愛対象にされてることに気づいたら、車の中であんなふうにからかったりしなかったよね。