キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛


ただ残念なことに…

ウチの社員は、洸貴を含めコミュニケーション能力に欠ける者が多いのだ。

かと言って売っている商品が特殊で専門知識が必要なため、ただコミュ力があるだけでも使えない。



「『カスタマーサポート』か…」


俺が言い出す前に、洸貴は組織の脆弱なところを察知していた。

一見、何を考えているかわからない洸貴の頭の中はどうなっているんだろう?


「ああ。

これ事業が拡大するにつれ、重要な部門になってくる。」


「俺のほうで『カスタマー』に回せそうな人員をピックアップしておいた。

後で柊司のPCに送っておく」


「…さすがだな」

驚くほど抜かりがなく、行動力ののある洸貴に感心する。



「それから、今後『カスタマー』の人材育成に必要な教育係を確保しておいた」

「えっ?!」

ボソリと言った洸貴の言葉に、洸貴の物凄く狭い人間関係を知る俺は驚いた。


「妃紗子」


「はぁっ?!」

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