キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
「彼女は優秀だ。
柊司と同じくらい」
珍しく、俺を持ち上げてくれているようだが…
「妃紗子はダメだ」
断言する。
「彼女ほどの適任は見つからない。
それに柊司の身内で身元も確かだ」
この仕事は内容が内容だけに、身元がしっかりしていることは必須条件だが…
「…アイツは魔女だ」
「それは認める。
では彼女以外で誰か適任者が?」
洸貴に冷静に問われて俺は一瞬黙りこんだ。
「柊司に事後承諾で悪いが妃紗子には既に話をしてある」
「…アイツ、何て?」
「『来週からヨロシク』と」
俺は体を倒して両手で頭を抱えこんだ。
「彼女ならしばらく柊司についてもらえば、すぐに戦力になる」
『柊司についてもらえば』
魔女につきまとわれるかと思うとその恐ろしさに俺は鳥肌が立った。