キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
「ちがうって。
つまんない用事たのまれただけ…それより」
「深川…澪、だよな?」
「え…?」
横から割り込んできた、司くんではない男の子の声に私は顔を上げた。
「…柴野…響(キョウ)くん?」
「うん。
深川、久しぶり」
思わず立ち上がった私の目の前に、以前より背が伸びて大人っぽくなった中学の時のクラスメイトが立っていた。
アッシュブラウンの少し長めのウルフカット。
凛々しい眉の下のくっきり力強い目、高い鼻筋に薄く引き締まった口元。
顔の輪郭がシャープになって、大人の男の人みたいに見える。
「あれっ?
響と澪ちゃん知り合いなの?」
「ああ。
中学んとき一緒だった」
「えー、すごい偶然だね!
なんか運命感じるよね!」
私は麻紀ちゃんに背中を叩かれてよろめいた。