キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
「ね、司。
私なんか食べたい」
「じゃあカラオケで好きなもの頼めば?」
「うん!
まずポテトと唐揚げでしょ、それから…」
「麻紀、歌う気ないだろ?」
「え~、歌うよ。
食べる合間にね」
仲良く手を繋ぎ歩き始めた司くんと麻紀ちゃんの後を、必然的に柴野くんと私は並んでついて行くことになった。
横に並ぶと柴野くんの背がずいぶん高いことに気がつく。
柴野くんって、中学生のころはこんなに高くなかったよね?
「深川、
全然変わんないな」
「え?
あ…、そう、かな?」
背もあんまり伸びてないからなぁ。
相変わらず男の子とは上手く喋れないし…
せっかく柴野くんが話を振ってくれてるのに。
そう考えると中学のころから何も成長できていないみたいで、複雑な気持ちになった。