キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
その日は四人で、カラオケで時間いっぱい歌って遊んだ。
麻紀ちゃんは宣言通り、食べる合間に歌っていた。
司くんと響くんはめちゃくちゃ歌が上手くて、二人で競う合うように曲を入れていた。
私は響くんに入れられた曲を一曲だけ歌って…死ぬほど恥ずかしかったけど、すごく楽しかった。
今まで私は、『食わず嫌い』をしていたのかもしれない。
食べたことがないのに美味しくない、食べられないと決め付けてたけど、実際に食べてみたら思いがけずすっごく美味しかった、みたいに---
苦手だと、勝手に自分で壁を作っていたのかも知れない。
ちょっとだけ勇気を出せば、新しい世界に出会うことができる。
「また一緒に遊んでくれる?」
響くんの言葉に、私は大きくうなづいた。