キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛
ママは冷蔵庫から取り出したミルクを、ニッコリ笑って私のグラスに注ぎいれた。
「やだミルク、
飲みたくない…」
私はフレンチトーストを片手に、前に立つママを見上げた。
「もっと大きくなりたいんでしょ?」
私は唇を尖らせると、フレンチトーストをお皿に戻して、いやいやミルクのグラスに口をつけた。
「ウチでパーティーするとしたら、誰が来るの?」
「麻紀ちゃんと麻紀ちゃんの彼の司くん。
それから…
司くんの友達の響くん、かな?」
「男の子も呼ぶの?!」
びっくりして目を丸くしたママが、大きな声を出した。
「と、友達だから」
「男の子がどうしたって?」
頭上から降ってきた声に、今度は私が飛び上がった。
「お兄ちゃん!」
私の椅子の背に手をついたお兄ちゃんが、後ろから覆い被さるように私を見下ろしていた。