君の返事は…
いつものようにウエストに向かう俺はいつもと違う空気を感じていた
ウエストに着き、いつものように待ってると店からおばちゃんが出てきた
「ハ、ハルキ…」
「あれ!エリ今日休みなの?」
おばちゃんは何も言わず俺を抱き締めた
エリの身になにかあったのは感じる事が出来た
「エリ…どうしたんだ?」
「落ち着いて…聞くんだよ」
「なんだよ!なんなんだよ!」
「エリちゃんが……亡くなったって、さっき電話で…」
「おばちゃん…そんな嘘つくなよ!」
「昨日だってあんなに元気だったのに…そんな事あるわけないだろ…」

おばちゃんがまた強く抱き締め
「エリちゃんのお父さんがまた騙されて借金が増えて…昨日の夜、ガスで…無理心中したんだって」

体の中の力が全て抜け落ちた
何も考えられなかった

おばちゃんの手を振り払い俺は彼女の家に向かった
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