君の返事は…
エリの墓のある丘はあの時と変わらずに心地良い風が吹いている
景色やまわりは変わってしまったが見張らしだけは、最高だ…
彼女が好きだった見張らしは変わってなくて安心した
「良かったな、エリ」
「お前羨ましがってたもんな…この見張らし」

「今でも目をつぶると目の前にエリがハッキリ写るんだ」
「ずっと…考えていたんだけど」
「プロポーズの事、覚えてるか?」
「俺…今からエリにプロポーズするから真面目に聞けよ」


「俺、結局公務員なったよ」
「やりたい事もなかったし、別に適当にやってる訳じゃない」
「結構好きな仕事だよ」
「だからさぁ…俺、お前がしたかった幸せな普通の生活するから…ずっと空から俺を見ててくれよ」

「これが俺のエリへのプロポーズ」
「絶対に変なプロポーズだけどエリの返事はきっと……」


「ハルっぽいね…」

って言ってるんだろうな…
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