優しい彼に愛されて。
「いや…でもね、松本君…
私は…松本君好きにはなれないよ…
本当にごめんなさい…」
だって加夜ちゃんの好きな人だから。
「振られるなんてわかってたよ。でもさ諦められないんだよね」
「ちょっ…松本君っ!?」
松本君はそういうと冷たい壁に両手をつけた。
私を覆うように立たれ行き場をなくす。
どうしよう…どうしよう…
「だからさ。キスさせてよ?」
え、き…キス?
「そしたら諦めるから。キスくらいいいだろ?減るもんじゃねぇし」