優しい彼に愛されて。
勢いのあまり膝に頭が付くんじゃないかって位のお辞儀をした。
「そっか。気にすんな」
優しく微笑むとまた頭をポンポンとされた。
照れ恥ずかしくて、きっと今の私の顔は赤い。
うん、絶対。頬が熱いもん。
「あの…」
「ん?」
「なんでさっき私の名前を…」
さっきから気になっていた疑問をぶつけた。
「あぁ…だって俺同じ学校だぜ?南高、2年」
しかも同じ学年だったのか。
同じ学校で、しかも同学年だったら名前知ってても不思議じゃない。
さっき思った見たことある顔だなっていうあの感じはそういうことか。