優しい彼に愛されて。
「柚ーっ!今日カラオケ行くよっ」
「カラオケっ!?」
私がそういうと絢音からフフッという笑み溢れた。
「そうよ。皆柚が来ないと行かないとか言うから、柚は絶対参加なのよっ」
みんな…?
この時もっと慎重になればよかったんだ。
そしたらあんなことにはならなかったのに私ったら…
「みんなって…?」
?を浮かべる私に絢音は得意気に指を折り始めた。
「真希と加夜とー……」
「真希ちゃんと加夜ちゃん!?行く行くっ」
「え、ほんとに!?よかったぁ。皆これで納得してくれるよー」
なんて絢音が言って不思議には思ったけど、この時は特に気になんてしていなかった。
だってクラスメートの真希ちゃんと加夜ちゃん。それに絢音の4人でカラオケなんて。
いつもと違うメンバーだけど楽しみだったんだもん。
まさかこれが、こんなことになるなんて…