優しい彼に愛されて。




「やべー。頬膨らましてめちゃくちゃ可愛いんだけど」



なんて男の子は私の話を全く聞いてくれない。





もういいやと半ば投げやりに私は苦笑いだけを返してそれを流す。






可愛いっていうのは、真希ちゃんとか加夜ちゃんとか…
絢音は可愛いし美人さんだし。


私なんて全然なのに。






一人そんなことを思っていると、いつの間にか横に座っていた男の子が近づいてきた。







「え…」






顔があと20センチもないんじゃないかという位の所で止まった彼は、にっこりと笑う。






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