プラトニック
「あれ? 栗島くん、ちょっと髪染めた?」
ふと気づいて言うと、栗島くんは待ってましたとばかりにうなずいた。
「そうなんすよ。今、ライブに向けて猛練習中なんで、気合い入れるためにイメチェンっちゅーか」
「ライブって、前に言ってたバンドのこと?」
「はい。あ、クリスマスに初ライブするんで、良かったら水野先生も観に来てください」
うずうずした様子で言う栗島くんに、
「やめといた方がいいっすよ、先生」
「全員が楽器始めて半年以下の素人バンドやから、聴けたもんじゃないっすよ」
と友人たちが横から茶々を入れる。
「お前らなあ、俺のギターテク見たことないくせに勝手なこと言うなや!」
「いや。俺は見たことあるけど、ひどかったな」
瑠衣がぼそっとつぶやいて、みんな笑った。
わたしはその光景を、ほほえましい気持ちで見つめていた。
ふと気づいて言うと、栗島くんは待ってましたとばかりにうなずいた。
「そうなんすよ。今、ライブに向けて猛練習中なんで、気合い入れるためにイメチェンっちゅーか」
「ライブって、前に言ってたバンドのこと?」
「はい。あ、クリスマスに初ライブするんで、良かったら水野先生も観に来てください」
うずうずした様子で言う栗島くんに、
「やめといた方がいいっすよ、先生」
「全員が楽器始めて半年以下の素人バンドやから、聴けたもんじゃないっすよ」
と友人たちが横から茶々を入れる。
「お前らなあ、俺のギターテク見たことないくせに勝手なこと言うなや!」
「いや。俺は見たことあるけど、ひどかったな」
瑠衣がぼそっとつぶやいて、みんな笑った。
わたしはその光景を、ほほえましい気持ちで見つめていた。