インディアン=スノー=ディ
彼女のどこに、
そんなエネルギーが
あったのか解らない。


敢えていうなら、
そこには女神が居たとしか
言い様のない感じだった。


「どうしたの。」

戸惑っているぼくに、
彼女はいつも通りの、
悪戯ッ子のような瞳で尋ねた。


ぼくは一気に現実に引き戻された。

「ん?
おまえさぁ、
人間じゃないみたい。」

「なにそれ。
バケモノって意味?」

笑って言う彼女を見て、
ぼくは少しホッとした。
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