インディアン=スノー=ディ
彼女は気付いていないけど、
彼女はいつも、
危うい感じを持っているんだ。


つかみ所がないというか。
その存在事体に確信が持てないというか。

夢なのか、
現実なのか、
解らない感じだ。

このまま、ぼくの目の前で、
月に昇天して行っても、
何も不思議じゃない気がするんだ。

ぼくは、
そんな彼女の事が
好きだということが、
とても素晴しいことだという、
喜ばしい気持ちと、

神への畏れにも似た気持ちが
入り混じって、
とても複雑だった。

そして、
この時ぼくは、
彼女の事を
好きだと思った自分自身を、
とても自然に受け入れていた。
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