インディアン=スノー=ディ
「何見てんの?」

さっきから、
話に入って来ない
彼女に気がついて、

ちえちゃんが聞いた。

「雲。
結構、大きい雲だったんだけど…。」

彼女は窓の外を指差した。

「少しずつ、小さくなって
…ほら!無くなった。
今から快晴だ。」

彼女はまるで、
それが自分の手柄のように言った。
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