インディアン=スノー=ディ
「ねえ。」
彼女が振り向いて、
ぼくとちえちゃんを呼んだ。
ドクン。
また、
心臓が鳴った。
「ちょー、いーい空気だね。
冷たさがさ、
ちょうどいい。」
彼女はかまわず続けた。
「こうやって、
歩きたくならない?」
両腕を平泳ぎするように広げて、
跳ぶように、彼女は歩いた。
「やめてよねー。
恥ずかしい。」
ちえちゃんが笑った。
自分のいいトコも、
嫌なトコも、
全部ひっくるめて、
私
まるごと
自分が好きだよ。
昼間、
真直ぐな瞳で、
そう言い切った彼女を
思い出しながら、
ぼくも笑った。
彼女が振り向いて、
ぼくとちえちゃんを呼んだ。
ドクン。
また、
心臓が鳴った。
「ちょー、いーい空気だね。
冷たさがさ、
ちょうどいい。」
彼女はかまわず続けた。
「こうやって、
歩きたくならない?」
両腕を平泳ぎするように広げて、
跳ぶように、彼女は歩いた。
「やめてよねー。
恥ずかしい。」
ちえちゃんが笑った。
自分のいいトコも、
嫌なトコも、
全部ひっくるめて、
私
まるごと
自分が好きだよ。
昼間、
真直ぐな瞳で、
そう言い切った彼女を
思い出しながら、
ぼくも笑った。